技術情報・導入事例

電源/接地

すべての機器に欠かせない電源は雷対策においても基本中の基本

すべての機器において、電源はなくてはならないように、弊社が対策提案する際は、まず電源の対策をお薦めします。電源系統に雷サージが及ぶと機器の誤動作、損傷、データの消失、停電など多大な影響が出ます。特に屋外に設置されている機器や複数の棟の電源供給している場合は雷サージの影響をさらに受けやすく、一度被害を受けると、復旧までに多大な労力が掛かるため、電源への対策は必須と言えます。

対策していない場合の危険性
  • キュービクルやトランスの破損、停電
  • 復旧までの業務停止などの機会損失
  • 電源を供給している機器の誤動作、破損、データの消失
対策ポイント
ビルの屋上及び最下階、電力引込部は直撃雷サージの影響を受けるため、直撃雷サージに対応したクラスⅠ対応SPDを設置します。電力引込部が6.6kV受電の場合、電気室のトランスで6.6kV→100V/200Vに変圧しますが、その一次側と二次側にそれぞれキュービクル用避雷器(形式:CA-6H)/電源用SPD(LD-C22EFS)を取り付けます。
中層階は誘導雷サージの影響を受けるため、誘導雷サージに対応したクラスⅡ対応SPDを設置します。SPDは機器の直近に設置することで保護効果が高くなりますので、各フロアの分電盤には、協約寸法SPD(形式:LT-2Tシリーズ)または、分電盤用SPD(形式:LT-332シリーズ)を取り付けます。配線が長くなる場合、その都度保護したい機器の直近に電源用SPDを設置することをお薦めします。
また、複数の接地極がある場合、この接地極間に電位差が発生し雷サージが侵入する(逆流雷)ため、各接地極間にSPDを接続し、電位差を抑制します。接地極には直撃雷の分流成分が流れるため、集中接地端子盤には接地間連接用クラスⅠSPDアースカプラ(形式:LD-210GSE)を取り付けます。

JIS C 5381-11により電源用SPDにはSPD分離器の設置が必要になりました。SPD分離器の目的はSPDの短絡故障時に短絡電流を安全に遮断することです。これにより万が一、SPDが短絡故障を起こしても、安全に回路から切り離すことができます。SPD分離器は、SPDの種類に応じてSPDメーカーが推奨する適切な分離器の選定が必要です。弊社では、クラスⅠまたはクラスⅡSPDに対応した外部分離器や、SPD分離器と一体化し点検用断路機能をもつSPDなど、各種ご用意しております。