導入事例

非常用・業務用放送設備の雷対策

スピーカー回路は屋外配線も多く、雷サージの影響を受けやすい

通常、非常用・業務用放送設備(拡声設備)は、業務目的として使用されていますが、火災発生時など緊急事態の放送にも使用されています。特に工場や病院、商業施設などの複数棟に設置された放送設備は、注意が必要です。これは建屋間の配線が屋外を経由することが多く、複数の配線、配線が長いことにより、雷サージの影響を受けやすい傾向があるためです。
非常用・業務用放送設備が被害に遭うと、復旧までの間、設備が長時間使用不可となり、設備の物的被害だけでなく、緊急事態の連絡が取れないことによる二次被害も生じるため、影響は多大なものとなります。

対策していない場合の危険性
  • 雷サージにより非常用・業務用放送設備(拡声設備)が破損
  • 非常用・業務用放送設備停止により館内放送の停止
  • 緊急時、放送できないことによる二次被害

非常用・業務用放送設備の雷対策ポイント

 
対策ポイント
放送設備における雷対策では、まず主装置へ電源を供給する部分に電源用SPDを設置します。それに加え、屋外へ配線されるスピーカー回路からの雷サージの侵入に備えるため、当該回線に対し、放送回線用SPD(形式:SL-GZ110J、100Vの場合)を設置します。この際、どのスピーカー回路が屋外へ配線されているかを明確にし、対策漏れが無いようにすることや、電源用SPD・放送回線用SPD共に主装置(保護したい機器、放送設備など)の直近に設けることが、雷リスクを可能な限り低減する上で重要なポイントとなります。
対策例

非常用・業務用放送設備の雷対策製品