技術情報・導入事例

雷保護に関する各種法令・規格

雷に関する各種法令・規格

建築基準法 JIS A 4201:2003に改訂
(平成17年8月)
  • 1992年版を適用した場合も2003年版適用とみなす
  • 2003年版と1992年版の併用は認めない
  • 保護レベルの決定や内部雷保護対策は、自己責任で決定する
消防法 危険物の規制に関する規則
(令和元年12月)
  • JIS A 4201を適用する
  • 外部雷保護レベルは原則Ⅰとする
  • 建築物内部の保安設備等に雷保護必要(平成17年4月1日施行)
電気設備技術基準の解釈 工作物の金属体を利用した接地工事(第18条第1項)(省令第11条)
(平成30年10月)
  • 構造体を共用接地極として利用(A,B,C,D種注1)など)
    ただし、等電位ボンディングにより接触電圧が50V以下となること(平成23年制定)
高圧受電設備規程 共用・連接接地
第1編第1章第160節1160-6
(平成26年)
  • 大地との間の電気抵抗値が2Ω以下の値を保っている鉄骨その他の金属体をA種、B種、C種、D種注1)及び避雷器の接地極として使用する場合は、全接地を連接接地とすること。
  • 避雷器の接地は、被保護機器の接地端子と連接接地すること(推奨)(2220-5(避雷器の接地工事)参照。)
  • 受電設備内の高圧機器、低圧機器及び避雷器にA種、C種及びD種の接地を施す場合、共用・連接できる。(注)取扱者以外のものが立ち入らないことを前提としている
  • 総合接地抵抗値が十分に低い(10Ω以下で、かつB種接地工事の抵抗値が規定値の2/3以下程度)高圧機器のA種、低圧機器等のC種並びにD種とB種接地工事の場合、共用・連接できる。(注)高低圧混触時に高圧機器及び低圧機器の対地電圧が上昇するため注意を要する。
内線規程 住宅内の等電位化
(平成28年改訂)
  • 住宅用分電盤内にSPDの設置を推奨(平成17年制定)
  • 接地機器の3P配線を推奨(分電盤内に集中接地端子設置)
建築設備計画基準
(平成30年版)
国土交通省
  • 外部雷保護レベルの決定方法改定
    再現期間に着目した保護レベル
建築設備設計基準
(平成30年版)
  • 雷保護システム、内部雷対策、接地などを規定
公共建築工事標準仕様書
(平成31年版)
  • 電源用および通信信号用SPDの必要性能 記載
  • 通信用SPDに関しては対応機種が増加(詳細は下表参照)
  • A種:高圧機械器具の接地B種:高低混触による危険防止の接地C種:300Vを超える低圧機械器具の接地D種:300V以下の低圧機械器具の接地

建築設備設計基準 平成30年版

電源回路の防護

(1)低圧用SPDの設置は、次による。

  1. ①ノイズ対策及び機器の動作確保のために設ける単独の接地極とその他の共用した接地極を接続するSPDは、原則としてクラスⅡ相当とする。
    ただし、単独の接地極に雷電流が多く流れ込むおそれがある場合は、クラスⅠ相当とする。
  2. ②低圧用SPDに設けるSPD分離器は、SPDを設置する箇所の短絡電流を遮断できるものとする。

(2)低圧用SPDは、原則として設置される箇所の雷電流を考慮した公称放電電流とし、次による。

  1. ①最大連続使用電圧は、表1による。
  2. ②電圧防護レベルは表2を参考に選定する。

表1 低圧用SPDの最大連続使用電圧

表1 低圧用SPDの最大連続使用電圧

表2 電圧防護レベルの例

電圧防護レベルの例

公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)平成31年版

低圧用SPDは、次によるほか、JIS C 5381-11「低圧サージ防護デバイス―第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法」による。

  1. (1)回路の過渡的な過電圧を制限し、サージ電流を接地側に分流するものとする。
  2. (2)その表面に正常な状態であるか故障しているか判別できる表示を行うものとする。
  3. (3)低圧用SPDクラスⅡ(JIS C 5381-11「低圧サージ防護デバイス―第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法」に規定するクラスⅡ試験によるもの)の性能は、特記がなければ、右表による。
  4. (4)低圧用SPDクラスⅠ(JIS C 5381-11「低圧サージ防護デバイス―第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法」に規定するクラスⅠ試験によるもの)の性能は、特記による。

低圧用SPDクラスⅡの性能

低圧用SPDクラスⅡの性能

備考 1線当たりとし、対地間の値を示す。

  • 印加電流波形は8/20μsの場合を示す。
  • 対地電圧が300V以下の場合とする。

建築設備設計基準 平成30年版 通信用SPD 対応機種一覧

用途 最大連続使用電圧 定格電流 使用周波数帯域 挿入損失 電圧防護レベル 対応機種
構内情報通信網用 DC5V以上 100mA以上 100MHz以下 3dB以下 600V以下  
構内情報通信網用(PoE方式) DC48V以上 330mA以上 OLA-1000POE、OLA-CAT6S
一般回線、専用線 DC170V以上 85mA以上 3.4kHz以下 1.5dB以下 500V以下 SL-T170J、SPU-T170J、SU-T180J、SU-T180JS
ISDN回線、ADSL回線 2MHz以下
拡声スピーカ用 AC110V以上 100mA以上 10kHz以下 1500V以下 SL-GZ110J
テレビ信号用(アンテナ) DC30V以上 2.15GHz以下 1000V以下 CS-BNCJJ75-T230FG、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-FJJ75-T230HD、CS-FPJ75-T230
監視カメラ用(電源重畳方式) DC24V以上 200mA以上 10MHz以下 500V以下 CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
監視カメラ用(ITV) DC3V以上 100mA以上 SA-ITV5J、SA-ITV24J、CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
自動火災報知設備
感知器用(回路電圧DC24V)
DC27V以上 10kHz以下 SR-GV24J、SR-GV38JN、SL-KH24J、SLT-GV24JW、SPU-GV24J、SG-GV24J、SG-GV48J、SG-Z24J、SU-GV48J、SU-GV48JS2

備考 用途(通信回線種類)によりSPDの対応機種が変わる場合があります。用途と各SPDの仕様をご確認ください。

公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)平成31年版 通信用SPD カテゴリC2 対応機種一覧

用途 詳細事項 定格電流 使用周波数
帯域
挿入損失 インパルス
耐久性
電圧防護
レベルUp
対応機種
LAN、
ネットワークカメラ
EM-UTP
ケーブル
IEEE802.3
IEEE802.3u
IEEE802.3ab
100mA
以上
100MHz
以下
3dB
以下
100A
以上
600V
以下
OLA-1000POE
OLA-CAT6S
IEEE802.3af 330mA
以上
IEEE802.3at 630mA
以上
電話回線専用線用注1) 電話回線 一般電話回線
専用線
85mA
以上
3.4kHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
500V
以下
SPU-T170J
SL-T170J
SG-T150J
SU-T180J
SU-T180JS
ISDN回線
デジタル専用線
ADSL回線
2MHz
以下
放送スピーカ注2) 信号線 100V、200V 100mA
以上
10kHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
1500V
以下
  • 100V用:SL-GZ110J
  • 200V用:お問い合わせください
テレビ共同受信用 同軸ケーブル BS・110度CSアンテナ
TVチューナー
100mA
以上
3224MHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
1000V
以下
CS-FJJ75-T230HD
CATVアンプ・
保安器
710MHz
以下
CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG、CS-FJJ75-T230HD、CS-FPJ75-T230
監視カメラ用 同軸ケーブル アナログ式カメラ
(電源重畳)
200mA
以上
10MHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
1000V
以下
SA-ITV24J、CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
デジタル式カメラ
(電源重畳)
CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
アナログ式カメラ
(電源重畳なし)
100mA
以上
SA-ITV5J、SA-ITV24J、CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
デジタル式カメラ
(電源重畳なし)
CS-BNCJJ75-T90HD、CS-BNCJJ75-T90FG、CS-BNCJJ75-T230HD、CS-BNCJJ75-T230FG
設備用制御信号 無電圧信号
有電圧回路
アナログ信号
パルス信号等
DC12V回路 100mA
以上
10kHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
600V
以下
SL-GV12J、SR-GV12J、SLT-GV12JW、SG-GV12J、SG-Z12J、SU-GV12J、SU-GV12JS、SGR-GV12J
DC24V回路 SL-GV24J、SR-GV24J、SPU-GV24J、SLT-GV24JW、SG-GV24J、SG-Z24J、SU-GV24J、SU-GV24JS、SU-KZ24J、SU-KZ24JS
DC48V回路 SL-GV48J、SG-GV48J、SG-Z48J、SU-GV48J、SU-GV48JS2
DC110V回路 SL-T170J
計測監視設備、
データ送信
シリアル通信 RS485(5V) 100mA
以上
1MHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
500V
以下
SR-GV5J、SLT-GV5JW、SG-GV5JW
RS422 SR-GV12J、SR-GV24J、SLT-GV12JW、SGR-GV12J
RS485(12V)
4-20mA
(24V)
10kHz
以下
SL-GV24J、SR-GV24J、SLT-GV24JW、SG-GV24J、SL-KH24J、SPU-GV24J、SU-GV24J、SU-GV24JS
4-20mA
(48V)
SL-GV48J、SG-GV48J、SU-GV48J、SU-GV48JS2
火災報知設備用注3) P型、R型   100mA
以上
10kHz
以下
1.5dB
以下
2kA
以上
500V
以下
SR-GV24J、SR-GV38JN、SL-KH24J、SLT-GV24JW、SPU-GV24J、SG-Z24J

備考 1線当たりとし、対地間の値を示す。

  • 電流制限機能を有するものとする。
  • 100Vハイインピーダンス系スピーカラインに適用する場合を示す。
  • 回路電圧DC24Vの場合を示す。

用途(通信回線種類)によりSPDの対応機種が変わる場合があります。用途と各SPDの仕様をご確認ください。