OTOWA 総合カタログ 2023-2024|音羽電機工業株式会社


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JISに基づく免雷設計13雷保護ゾーン/過電圧カテゴリ別によるSPDの設置電源線キュービクル分電盤機器※高圧用避雷器クラスⅠSPDクラスⅡ・ⅢSPD対象機器引込口周辺(キュービクルなど)幹線および分岐回路(分電盤)機器(コンセント)特殊機器(機器内部)SPDの設置例※配線が長い場合や階が異なる場合に設置電気機器の雷対策は、雷サージを電気機器に侵入させないことが重要です。対策方法として、絶縁化・磁気遮へいが行われることがありますが、SPD(避雷器)による等電位化が広く一般的に実施されています。雷保護ゾーン又は過電圧カテゴリの境界ごとにSPDを設置します。雷保護ゾーン別で見た場合、LPZ1は直撃雷の分流の一部が流入する可能性があります。そのため、LPZ0とLPZ1の境界にはクラスⅠ又はカテゴリD1の直撃雷用SPDを設置します。LPZ2〜LPZ4における雷サージの影響はLPZ1にくらべ減衰するため、LPZ1とLPZ2の境界又はLPZ2とLPZ3の境界はクラスⅡ・Ⅲ又はカテゴリC2の誘導雷用SPDを設置します。過電圧カテゴリ別で見た場合、各フロアの分電盤は過電圧カテゴリⅢ、電気機器の入力部はカテゴリⅡに該当するため、カテゴリⅢに取り付けるSPDの電圧防護レベルはカテゴリⅡの耐電圧以下にする必要があります。カテゴリⅡLPZ3カテゴリⅡクラスⅡ・ⅢカテゴリⅠLPZ4カテゴリⅠクラスⅢカテゴリⅢLPZ2カテゴリⅢクラスⅡ雷保護ゾーンLPZ1過電圧カテゴリカテゴリⅣSPDのクラスクラスⅠカテゴリⅣ耐電圧SPDの試験規格と設置場所の概要使用用途JIS試験規格設置箇所、設置目的等直撃雷用クラスⅠ電流波形:10/350µs電力引込口等に設置し、建物外へ流出又は建物外から流入する直撃雷電流に対応電源用通信用信号用誘導雷用直撃雷用誘導雷用クラスⅡ電流波形:8/20µsクラスⅢ電圧波形:1.2/50µs電流波形:8/20µsカテゴリD1電流波形:10/350µsカテゴリC2電圧波形:1.2/50µs電流波形:8/20µs建物内部の分電盤等に設置し、建物内部に侵入又は発生する誘導雷電流に対応建物内の機器近傍に設置し、建物内部に侵入又は発生する誘導雷電流から機器を保護信号線の引込口等に設置し、建物外へ流出又は建物外から流入する直撃雷電流に対応建物内の機器近傍に設置し、建物内部に侵入又は発生する誘導雷電流から機器を保護5381シリーズにおいてSPDの試験方JISC法や取り扱いが詳しく規定されています。実際の設計に当たっては、電源系では「回路電圧」系統の種類」「DC・AC」、通信及び信号回線では「使用電圧」「周波数」「配線数」などを確認した上で最適なSPDを選定する必要があります。


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