避雷器(SPD)及び雷保護に関する関連規格

避雷器(SPD)及び雷保護に関する関連規格 低圧関連規格
規格名称 規格番号 規格の発行機関 概要
建築物等の避雷設備(避雷針) JIS A 4201:1992 日本規格協会 この規格は建築物又は煙突、塔、油槽などの工作物その他のものに設置する避雷設備の構成部分(突針部、むね上導体、避雷導線、接地極など)について、詳細な仕様を規定している。本規格は廃止となっているが、現在(2011年8月)の建築基準法(告示)でも引用されており、有効である。
建築物等の雷保護 JIS A 4201:2003
(IEC 61024-1:1990)
同上 この規格は、建築物等に適用する雷保護システム(LPS)の設計、施工、検査、保守に関する規定である。JIS A 4201-1991「建築物等の避雷設備(避雷針)」がIEC規格に準拠するために改訂された。
・外部雷保護システム(外部LPS):受雷部システム、引下げ導体システム、接地システムから構成される。また、保護範囲は保護レベルに応じ、保護角法と回転球体法やメッシュ法により規定されている。・内部雷保護システム(内部LPS):等電位ボンディングに関し、被保護範囲内の金属構造体、金属製工作物や電力線、通信線をボンディング導体やSPD(サージ防護デバイス)を用い、等電位化を規定している。
雷保護−
第1部:一般原則
JIS Z 9290-1:2014
(IEC 62305-1:2010)
同上 この規格は設備、内容物及び人間を含む建築物等(建築物又は煙突、塔、油槽などの工作物その他のもの)に適用する雷保護の一般的原則について規定している。雷電流パラメータ、雷保護ゾーン等を規定している。
雷保護ー
第2部:リスクマネージメント
IEC 62305-2:2010 International
Electrotechnical
Commission
落雷による建築物又はサービスに対するリスク評価の計算手法を示し、リスクを許容可能な限度以下に低減するために採用すべき適切な保護手段の選定を実施するための手法を示す。
雷保護ー
第3部:建築物等への物的損傷及び人命の危険
JIS Z 9290-3:2014
( IEC 62305-3:2010)
日本規格協会 この規格は雷保護システム(LPS)によって建築物等物(建築物又は煙突、塔、油槽などの工作物その他のもの)を物的損傷から保護し、かつ、LSP近傍における接触電圧及び歩幅電圧による人命などへの危険から保護するための要求事項について規定している。
雷保護システムは、外部雷保護システムと内部雷保護システムによって構成している。雷保護クラスの性能を規定し、要求に応じたクラスの仕様を選定、施工する。
雷保護ー
第4部:建築物内の電気及び電子システム
JIS Z 9290-4:2009
(IEC 62305-4:2006
同上 この規格は建築物内の電気及び電子システムを、雷電磁インパルス(LEMP)から保護するためのLEMP保護対策システム(LEMP)の設計、施工、検査、保守及び試験について規定している。
・適用範囲 ・引用規格 ・用語及び定義・雷電磁インパルス保護システムの設計及び施工 ・接地及びボンディング・磁気遮蔽及び配線ルート ・協調の取れたSPD保護 ・雷電磁インパルスの管理
低圧サージ防護デバイス
第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法
JIS C 5381-11:2004)
(IEC 61643-11:2011)
同上 50/60Hzの交流1000V以下の電源回路及び機器に接続する低圧サージ防護デバイス(SPD)の所要性能、試験方法及び定格について標準化を行い、生産及び使用の合理化、品質の向上を図るために制定するものである。
SPDは、サージ電圧を制限しサージ電流を分流することを目的とした、1個以上の非線形素子を内蔵しているデバイスである。
・定義 ・分類 ・標準定格 ・要求性能
・使用条件
・形式試験 ・ルーチン試験及び受入試験
低圧サージ防護デバイスー
第12部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの選定及び適用基準
JIS C 5381-12:2014
(IEC 61643-12:2008)
同上 交流1000V以下又は直流1500V以下の定格の機器で、交流50/60Hz及び直流の電力回路に接続する低圧サージ防護デバイス(SPD)の選定、動作、場所及び協調の原理について標準化を行い、生産及び使用の合理化、品質の向上を図るために制定している。
・適用回路電圧 ・電圧防護レベル ・クラス試験 ・公称放電電流選定
・分離器の設置 ・接地の共通化 ・最短のリード線 ・SPDの協調など
低圧サージ防護デバイスー
第21部:通信及び信号回線に接続するサージ防護デバイス(SPD)の要求性能及び試験方法
JIS C 5381-21:2014
(IEC 61643-21:2009)
同上 交流1000V(実効値)以下又は直流1500V以下の公称電圧の通信及び信号回線に接続する低圧サージ防護デバイス(SPD)の要求性能、試験方法について標準化を行い、生産及び使用の合理化、品質の向上を図るために規定している。SPDは、サージ電圧を制限しサージ電流を分流することを目的とした、1個以上の非線形素子を内蔵しているデバイスである。
・定義 ・使用及び試験条件 ・要求事項 ・形式試験
通信及び信号回線に接続するサージ防護デバイスの選定及び適用基準 JIS C 5381-22:2007
(IEC 61643-22:2004)
同上 公称システム電圧が交流1000V(実効値)以下、又は直流1500V以下の通信及び信号回線に接続するサージ防護デバイス(SPD)の選定、運用、配置及び協調の基準について標準化を行い、生産及び使用の合理化、品質の向上を図るために規定している。
・適用範囲 ・引用規格 ・定義 ・専門用語の説明・適用回路電圧 ・電圧防護レベル ・カテゴリ ・公称放電電流の選定
・1ポート又は2ポートSPD ・接地の共通化 ・最短のリード線 ・SPDの協調
低圧電気設備ー
第4-44部
:安全保護-妨害電圧及び電磁妨害に対する保護
JIS C 60364-4-44:2011
(IEC 60364-4-44:2007)
同上 雷の様な大気現象によって発生し、配電系統から伝播する過渡電圧、及び設備内の機器から発生する開閉過電圧に対する電気設備の保護について規定している。
・過電圧保護の設置
・耐インパルスカテゴリの分類:適用される機器がカテゴリⅠ〜Ⅳに分類されている。電気設備に対する電磁障害の緩和に関するものの規定である。
・電磁両立性への手段 ・信号線の接続手段
建築電気設備ー
第5-53部
:電気機器の選定及び施工-断路、開閉及び制御
JIS C 60364-5-53:2006
(IEC 60364-5-53:2002)
同上 雷又は開閉によって発生する過電圧から電気設備を保護するためのサージ防護デバイス(SPD)の選定及び施工について制定するものである。
低圧系統内機器の絶縁協調ー
第1部:基本原則、要求事項及び試験
JIS C 60664-1:2009
(IEC 60664-1:2007)
同上 AC1000V或いはDC1500V以下の機器の空間距離、沿面距離及び固体絶縁の必要条件を規定し、絶縁協調の電気的試験方法を規定している。
・絶縁協調の基本事項(一般事項、定格電圧、定格インパルス電圧、汚損、絶縁材料)・要求事項及び規定値の決定ルール(空間距離、沿面距離、固体絶縁物)
・試験及び測定(インパルス耐電圧試験、交流及び直流耐電圧試験、沿面距離及び空間距離の測定)
電磁両立性ー
第4-5部:試験及び測定技術-サージイミュニティ試験
JIS C 61000-4-5:2009
(IEC 61000-4-5:2005)
同上 スイッチング及び雷サージに対するイミュニティの要求事項、試験方法及び機器に対して推奨する試験レベルを規定したものである。
・試験用機器(複合波形発生器、10/700μs波発生器回路や試験方法と手順)・試験レベル(レベル1〜4、Xの5レベル)
・機器の設置条件によるクラス分類(クラス0〜5、Xの7レベル)
避雷器(SPD)及び雷保護に関する関連規格 高圧関連規格
規格名称 規格番号 規格の発行機関 概要
6.6kVキュービクル用高圧避雷器 JIS C 4608:2015 日本規格協会 定格周波数50Hz及び60Hz、公称電圧6.6kVのキュービクル式高圧受電設備に用いる公称放電電流2,500A又は、5,000Aの酸化亜鉛形直列ギャップ付避雷器に適用される規格である。
避雷器 JEC-203(1978) 電気学会、
電気規格調査会標準規格
交流3.3kV以上の電力回路の導体と大地との間に結ばれる避雷器に適用される避雷器の規格である。
主に直列ギャップを使用する避雷器を対象として制定されている。
各種の避雷器に適用される代表的な規格である。
酸化亜鉛形避雷器 JEC-217(1984) 同上 交流3.3kV以上の電力回路の導体と大地との間に結ばれる直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器に適用される規格である。
特に公称放電電流5kA、10kAの避雷器を対象に、主に発変電所用の避雷器に適用される。
2.5kA用の酸化亜鉛形避雷器については、JEC-203規格に適合(参考値)する様に、直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器規格を、定格、試験等を読み替える等して準用している。
がいし形避雷器 JEC-2371(2003) 同上 3.3〜500kV系統用のがいし形避雷器を対象とし、3.3〜33kV配電用直列ギャップ付およびギャップレス避雷器を含めた規格である。発変電所用避雷器については、JEC-217を踏襲した標準特性避雷器と、最新の技術レベルを織り込んだ高性能避雷器が規格化されている。
汚損試験法については、最新のIECとの整合、日本における運用実態を十分考慮した試験法を規格化されている。
ガス絶縁タンク形
避雷器
JEC-2372
(1995)
同上 直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器をガス絶縁に適用した避雷器の規格である。
ガス絶縁開閉装置(GIS)などの変電機器の絶縁合理化に伴い、高性能避雷器を規格化されたものである。
JEC-2372は有効接地系統用のガス絶縁タンク内で使用する避雷器の規格で、JEC-217より制限電圧を約30%低減された高性能避雷器を対象としている。
JEC-2372は3.3〜154kV系統用の非有効接地系統用のガス絶縁タンク内で使用する避雷器の規格で、JEC-217より制限電圧を約15%低減されている。
ガス絶縁タンク形
避雷器
(3.3〜154kV系統用)
JEC-2373(1998)
酸化亜鉛形避雷器 JEC-2374(2015) 同上 この規格は過去の避雷器規格JEC-2371、JEC-2372及びJEC-2373の統合に合わせ改正を行い、試験電圧標準規格JEC-0102の改訂を反映し、66~154kV系統用ガス絶縁タンク形避雷器の性能見直しを行うとともに、1000kV用ガス絶縁タンク形避雷器を追加し、3.3~1000kV系統用のがいし形とガス絶縁タンク形避雷器の規格を制定したものである。
この規格は公称電圧3.3~1000kVの交流回路の導体と大地の間及び変圧器中性点と大地間に結ばれる酸化亜鉛形避雷器で、直列ギャップを使用するがいし形避雷器、直列ギャップを使用しないがいし形避雷器及びガス絶縁タンク形避雷器に適用する。ただし、がいし形避雷器については、3.3~500kVまでの電気系統に使用する避雷器を対象とする。また、配電線路に用いる配電用避雷器はこの規格の適用範囲に含める。
金属酸化物形
サージアレスタ
IEEE
C62.11(2012)
Institute of
Electrical and
Electronics Engineers
交流回路系統に使用する直列ギャップ付きと直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器のアメリカ規格である。
サージアレスター
第4部:交流システムギャップなし酸化金属サージアレスタ
IEC
60099-4(2014)
International
Electrotechnical
Commission
交流回路系統に使用する直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器の国際規格である。