避雷器(SPD)と避雷針の違い

避雷針(受電部)は落雷をこれに誘い、人身事故を始めとして、建物の火災防止、その他諸設備への被害を防ぐことを目的としています。

避雷針(受電部)で雷電流を捕捉できれば、雷放電の大部分のエネルギーは大地に流すことができます。しかし、避雷針(受電部)だけでは、大地電流による誘導雷から機器の被害を防ぐことができません。

この誘導雷に対して効果を発揮するのが、避雷器(SPD)なのです。

SPDの仕組み

SPD動作のしくみ
SPDとは低圧サージ防護デバイス(Surge Protective Device)の略称です。
SPDは1個以上の非線形素子で構成され、雷サージなどの過渡的な過電圧を制限し、サージ電流を分流させることで、電気機器を保護することができます。雷サージなどの過電圧に対して、SPDは瞬時に高抵抗から低抵抗となり雷サージを流し、その後すぐに高抵抗に戻る機能があります。

別名:避雷器、アレスタ、サージプロテクタなど
※非線形素子とは、MOV(金属酸化物バリスタ)、GDT(ガス入り放電管)、ABD(アバランシブレークダウンダイオード)、TSS(サイリスタ)など。

建築物等の雷保護

建築物等の雷保護は①受雷部システム②引下げ導線システム③接地極システムで構成します。
まず、避雷針などの受雷部システムで雷撃を受け止め、引下げ導線システムで受雷部から大地(アース)へ雷電流を流し、接地極システムで安全に大地に雷電流を放流させます。
受雷部システムについては保護角による方法と回転球体法の2種類があります。

外部雷保護 保護角  外部雷保護 回転球体法