第9回雷写真コンテスト作品紹介

第9回雷写真コンテストに多数のご応募を頂き、誠にありがとうございました。2011年1月〜10月の期間内で募集し、2011年10月18日(火)、弊社東京本社にて審査を行いました。今回も日本のみならず、海外を含む各地より多数のご応募を頂きました。本来雷は危険なものですが、一瞬の煌めきの美しさを感じずにはいられません。様々な場面で撮影され、ご応募いただいた作品は、どれも素晴らしく、審査に困難を極めました。本年も多数のご応募をお待ちしております。
※学術賞はご応募いただいた作品の中で、学術的に貴重な作品に対して贈られる賞です。したがって入賞数は変動いたします。また、例年銅賞は3点ですが今回は該当作品がなかったため2点のみの受賞といたします。

  • 稲妻炸裂
  • Anger of the earth
  • 雷神 怒りの鉄槌
  • Paris
  • キルヒホッフの法則
  • 巨人の下半身
  • 雲上の落雷
  • 焔(ほむら)
  • 星空の閃光
  • 火山雷、宙を舞う
  • 雷光轟く
  • 青光
  • 落雷
  • 夏天
  • 一本龍
  • 競演
  • 1km先に落ちた

グランプリ

タイトル稲妻炸裂

稲妻炸裂

撮影者 愛知県 伊藤 憲男 様
2011年08月18日撮影
於:岐阜県恵那市中野方町 坂折棚田
Title Lightning explosion

受賞者コメント

受賞コメントをこうして書いている今もグランプリ受賞が夢のようで実感が湧いてきません。今年の夏は大気が不安定で雷が発生する日が多く連日のように雷注意報が出ていました。撮影当日は岐阜県の雷情報をインターネットで確認し、永年撮影を続けている坂折棚田には午後8時頃雷が発生すると予測し出掛けました。予想は的中し8時少し前から激しい降雨と共に凄まじいばかりの雷が襲来し、ピーク時には棚田の東屋(棚田を見下ろす休憩所)の真上に到達しました。東屋の中で雷を避けて撮影していたのですが、雨が殆ど止んだので東屋から飛び出して撮影を始めた直後、凄まじい閃光と雷鳴に思わずしゃがみ込んでしまって撮った一枚です。

金賞

タイトル Anger of the earth

Anger of the earth

撮影者 宮崎県 北ノ薗 順一 様
2011年01月27日撮影
於:宮崎県小林市 新燃岳
Title Anger of the earth

受賞者コメント

2011年1月26日、地元の山の新燃岳が大噴火しました。その日の深夜、寝ていたら「山が大変なことになってる!」と起こされて慌ててベランダに三脚をセット。夢中で撮影しました。火山雷というのも初めて見ました。まるで測ったかのように同じような長さの稲光が上空に向かって伸びていました。まったく音のしない稲妻というのも不思議なものです。子供の頃から毎日見ている平和で温厚な山が、大変なことになっているのを見て、改めて自然の恐ろしさを実感致しました。これはまさしく大地の怒り。Anger of the earthというタイトルも撮影時に思いつきました。数ある応募作品の中から私の作品が金賞をいただけるとは夢のようです。ありがとうございました。

銀賞

タイトル 雷神 怒りの鉄槌

雷神 怒りの鉄槌

撮影者 岐阜県 蜘手 康介 様
2011年07月10日撮影
於:岐阜県高山市
Title God of thunder, Iron hammer of anger

受賞者コメント

私が本格的に写真を撮るようになって数年、初めてのコンテスト応募でこのように栄誉ある賞を頂けましたこと、本当に嬉しく家族一同大変喜んでおります。そしてこの作品を撮影するにあたり、ここに至るまでに熱いご指導を賜りました偉大な御師匠方には心から感謝している所です。そういった意味も含めまして、この作品は決して奇跡的に撮れたものではなく、皆さんのお陰で撮らせて頂いた物だと感じております。そしてこれからも真撃に写心道に勤しんで行くことで、また今度はもっと素晴らしい「奇跡的な必然」に出会えることを心から願い、その暁には是非また応募させて頂きたいと思っております。ありがとうございました。

銅賞

タイトル Paris

Paris

撮影者 大阪府 政近 遼 様
2011年08月23日撮影
於:フランス共和国パリ セーヌ川
Title Paris

受賞者コメント

この写真は、一ヶ月間ヨーロッパを旅した最後の日に撮ったものです。パリのセーヌ川に架かる橋の上から撮影し、左に見えるのはエッフェル塔です。ぶらぶらとスナップを撮りながら川沿いを歩いていると、突然風が強くなり雷が落ち始めました。その時三脚を持っていなかったので、カメラを橋の上に押さえつけて夢中で撮りました。最後の日に、偶然にもこのような場面をシャッターに収めることができ、とても幸せに思います。雷の撮影は初めてでしたが、今回このような賞をいただいたことで自信にもなりました。ありがとうございました。

タイトル 雲上の落雷

雲上の落雷

撮影者 長野県 関 一也 様
2011年08月14日撮影
於:群馬県吾妻郡中之条町
Title The lightning above the clouds

受賞者コメント

この日は星の撮影に出かけたのですが、運悪く曇っていました。しかし遠くの方で雷の光と共に音が響きわたっていたので、急いで雷の見える場所へと移動しました。それからは2台のカメラを固定して、インターバル撮影を開始しその時を待ちました。するとタイミング良く雷が光り、2枚とも同じ雷の撮影に成功しました。その時の感動は今も忘れられません。今回そのうちの一枚を評価していただき誠にありがとうございました。また来年も挑戦をしたいと思います。

学術賞

タイトル キルヒホッフの法則

キルヒホッフの法則

撮影者 東京都 鈴木 将 様
2011年08月7日撮影
於:東京都八王子市
Title Kirchhoff’s law

受賞者コメント

この写真は、夏休みの夕方に自宅のベランダから撮影しました。落雷の可能性が高い給水塔を狙って30分ほど撮影していると、とても横に長い雷が光りました。すぐにシャッターを閉じてモニターで見てみると、今まで見たことの無いT字の雷が写っていて驚きました。タイトルの由来は、学校のレポートで電源が2つある回路があったことを思い出し、その法則名をそのまま題名にしました。普段は怖いだけの雷も、写真に写すと他には無い魅力があると感じました。これを機会に尚一層努力致します。本当にありがとうございました。

タイトル 巨人の下半身

巨人の下半身

撮影者 奈良県 西川 勝己 様
2011年07月24日撮影
於:奈良県天理市
Title A giant’s lower half of the body

受賞者コメント

雷写真はなかなか思った時間・場所を把握するのが難しく、今回はたまたま帰宅後に夕食を食べていた頃に鳴り始めて、食事を中断し大急ぎでカメラをセットして撮った写真です。約1時間100枚ほど撮り、成功したのはたったの10枚ほど。その中の1枚です。パソコンで見るまでは、このような光り方をしてるとは思っていなくて、初めて見たときは「巨人が歩いてる」って思うくらいハッキリ写っていて、これは我ながら良い写真が撮れたな、と思っていました。その後にこの様なコンテストを知って応募した次第です。次回、また素敵な雷写真が撮れましたら応募させて頂きたいと思います。

佳作

タイトル 焔(ほむら)

焔(ほむら)

撮影者 沖縄県 与儀 寿賀子 様
2010年09月23日撮影
於:沖縄県沖縄市 泡瀬干潟付近
Title Flame

受賞者コメント

この度は初めての応募にもかかわらず佳作に選出していただき、大変光栄です。ありがとうございます。沖縄の夏は非常に蒸し暑く、夜も雷が光ることは珍しくありません。この写真を撮影した日も海岸沿いで遠雷が多発していました。雷の撮影経験は浅かったものの、愛用の一眼レフを片手に長時間露光でシャッターを7、8枚きった中の1枚が今回の作品です。タイトルは、海上に湧く入道雲の中で音もなく現れる雷光が炎のようだったので「焔」と名付けました。自然の驚異である雷は、容易に予測がつかないが故に美しく激しい芸術作品のようです。

タイトル 星空の閃光

星空の閃光

撮影者 新潟県 柳瀬 真 様
2011年08月05日撮影
於:新潟県新潟市西蒲区 岩室温泉付近
Title A flash of lightning in the starry sky

受賞者コメント

自然現象を撮ることは好きで、雷の写真もこれまで何度か撮影してきました。以前、雷雲の他は晴れて星が出ている状況で撮影したとき、雷は写っているものの、星が全く写っていなかったという失敗をしました。今年の夏、同条件のチャンスにめぐり会うことができましたので、過去の失敗の経験を生かし、カメラに収めることができました。ただ、稲光りによる明るさがあるため仕方がないことなのですが、もう少し多く星が写し込める設定はなかったかと、模索しています。北陸地方の日本海側では、晩秋から初冬にかけて冬の訪れを知らせる“雪起し”が頻発するようになりますので、今後は是非この予測の難しい冬の落雷を狙ってみようと思います。

タイトル 火山雷、宙を舞う

火山雷、宙を舞う

撮影者 鹿児島県 田中 安秀 様
20011年04月11日 撮影
於:鹿児島県鹿児島市黒神町 桜島
Title Volcanic lightning, flying through the air

受賞者コメント

日本の火山の中で常に爆発し続けている桜島は、今年10月で800回以上にもなっています。夜の爆発する姿は、いつ見ても感動します。火山雷が見られる時は稀ですが、これからも撮りつづけていきたいと思っています。

タイトル 雷光轟く

雷光轟く

撮影者 鹿児島県 前原  益雄 様
2011年01月27日撮影
於:鹿児島県霧島市牧園町 新燃岳
Title Thunderous lightning

受賞者コメント

新燃岳が噴火し、火山雷がすごいことはラジオ放送で知った。当日は夜勤だった為すぐには撮影に行けず、午前2時仕事が終わり車をとばした。走行中も遠くに閃光が走るのが見えた。適当な場所に駐車し、カメラをセットする手も感動で震えながらの状態だった。真っ暗だったのでピントの位置に気をつけた。カメラの露出は、桜島昭和火口の爆発撮影に十数回行ってたおかげで、撮影データは大体わかっていた。あとは露光時間だけ感にたよって撮影した。一生のうちこのような光景を目にして感動の連続だった。真っ暗ですぐ真上に電線があるのに気付かず撮影してしまい、プリント時にトリミングしている。原版はもっと広角。足元は霜柱だった。

タイトル 青光

青光

撮影者 鹿児島県 木之元 俊久 様
2011年02月13日撮影
於:鹿児島県垂水市 桜島
Title Blue light

受賞者コメント

初めて桜島に噴火の写真を撮りに行って、30分もしないうちに撮影できて以来、爆発の瞬間とそれを待つドキドキ感に魅せられて、暇があると出かけています。常連のベテランカメラマンの方々がよく教えて下さるので助かります。今回の作品は垂水の小高い山から撮った写真です。いつものようにレリーズを握って構えていると、火口から今までで初めての凄い雷光がしました。直ぐにスイッチを押して25秒ぐらいで撮った写真です。爆発の火の粉があまりなくて撮れためずらしい写真だと思っています。初めての出品で佳作という賞を頂き、大変嬉しく思っています。本当にありがとうございました。

タイトル 落雷

落雷

撮影者 和歌山県 北浦 宏一郎 様
2011年07月10日撮影
於:和歌山県伊都郡 雨引山
Title Lightning bolt

受賞者コメント

7月10日の午後4時すぎ、東の空が真っ黒になり突然雷が鳴り出したので、急いで三脚を立て、二階のベランダから東方面の落雷を撮ることが出来ました。数分後大粒の雨が降り出しました。

タイトル 夏天

夏天

撮影者 千葉県 蓜島 卓 様
2011年08月14日撮影
於:長野県南佐久郡
Title Summer heavens

受賞者コメント

発端はペルセウス流星群の撮影をするための、長野県佐久へのバイクツーリングでした。当日は夕刻から土砂降りでしたが、夜半過ぎに雨が上がり、流星群の撮影を開始することができました。雲は消え上空には星と満月が見えているのですが、空の一角のみ雷雲があり星空と一緒に雷が見えるという不思議な光景でした。最初は流星と雷のツーショットを狙ったのですが上手くいかず、途中で撮影ターゲットを雷に切り替えての撮影をしたうちの一枚が今回佳作を頂いた写真です。雷の写真はこれまでも何回か挑戦していたのですが、これほどのシチュエーションに恵まれたことは無く、初めて今回のような写真をとることができました。

タイトル 一本龍

一本龍

撮影者 和歌山県 三田 輝樹 様
2011年08月25日撮影
於:和歌山県白浜町塩野県道243号線沿い
Title Long dragon

受賞者コメント

例年夏になると雷がよく鳴り出すのですが、今年は私の住んでいる和歌山県南部ではあまり鳴りませんでした。この作品は8月21・22・25日と3日撮影することが出来た最後の日の最後のカットに写っていたとてもラッキーな作品です。この日は22時頃から、西の空で光りだし撮影していました。その時の雷は遠くで光り、東へ移動していたので撮影場所から遠く写っていても、小さな迫力のない雷でした。段々と遠くなって行くので、歯がゆい思いをしながらもっと近くへ移動しようかと考えていました。そうしている間に雷も止んだので諦めて帰る支度をしていたら突然、次の雷の群れがやって来て、さっきより近くで鳴り出しました。次から次へと海へ縦に落雷していましたが、時間が経って最後の方になると横に走り出すようになってきました。画面に入っているか、外れたかと一喜一憂しながら夢中で撮ったのを昨日の事のように覚えています。近くの雷を撮る時の露出の難しさを嫌というほど知っているので、撮れた時の嬉しさは一入のものがあります。運良く撮れた「一本龍」。本当に空に横一筋の光りだけの雷でした。

タイトル 競演

競演

撮影者 福岡県 中村 博芳 様
2011年08月21日撮影
於:福岡県北九州市南小倉 平尾台
Title Contest

受賞者コメント

8月21日は前日から雨、雷が時折鳴り響くはっきりしない空模様でした。とにかく稲光のする方向へ、田川を越えて小倉方面へ。結局平尾台、雨は止んで薄日がさしておりました。時折光る方向へフイルムカメラとデジタルカメラ2台をセットしました。見ると虹がかかっているではありませんか。これって天が自分に味方するのかな、ここに閃光が走るのかな、それとも晴れてしまってパーになるのかな、なんて思いながら待機。まさに味方でありました。しかし何だか雷が近づいているようで、怖さ半分逃げるような思いで場所を変えつつ撮影し、あらためて山の雷は怖いと思い知らされました。

タイトル 1km先に落ちた

1km先に落ちた

撮影者 福井県 吉岡 敏夫 様
2011年01月15日撮影
於:福井県福井市大願寺
Title The lightning struck just one kilometer away

受賞者コメント

第9回雷写真コンテストの結果(題目「1km先に落ちた」)に佳作の報をいただき、やったー!のガッツポーズでした。ありがとうございます。この写真が撮れた時は、朝6時ごろに雷音が聞こえ、会社に行く時間までの30分間の時間帯で撮影できる場所(10日前の夜中にも雷が落ちたと思われる鉄塔の見える場所)でカメラをセットしてひたすらシャッターを切っていました。10枚程シャッター切っていると、突然アラレが降り出し、視界から10m程の所で雷が落ちました。方向は鉄塔です。雷が写真に納まっているか不安の中、そのまま会社に行き、帰宅してからカメラのモニターを確認してその中の1枚に稲妻が鉄塔から伸びていました。10月のコンテストの締切まで、待ち遠しい日々でした。

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